34号
発行:2015年9月


短大50周年、大学20周年 「さようなら 円型校舎」
校友会会長 明嵐文江(8回生)


 長年親しんできた円型校舎が、老朽化と図書館新設に伴い解体されることになりました。 と同時に、短大創立50年を迎え、昨年12月13日13時から、短大創立50周年記念同窓会が、名古屋平針キャンパスで行われました。午前中には総会も開かれました。
 最初に、東海学園大学学長の袖山榮眞先生に「いのちのメッセージ」と題して講演していただきました。お話を聞きながら、短大時代円型校舎でおこなわれていた水曜講座の林霊法先生の授業を思い出しました。
 講演後、円型校舎の見学があり、久しぶりに中に入りました。学生の頃は広く感じていたのに・・・・今は図書室になっていましたが、私の頃は、学生会室があり、その真ん中で社交ダンス部が練習していたように記憶しています。ただ、40年以上前の記憶で思い違いもあるかもしれません。また、年代ごとのアルバムを用意していただき、当時を思い出しながら懐かしく見ました。
 パーティでは、退職された先生、旧職員の方、卒業生など200人余りの参加があり、懐かしいお顔や今なお現役で頑張ってみえる方など、あちこちで楽しいお話や再会の歓声が上がっていました。卒業生の参加が少なかったのは少し残念でしたが、とても楽しい時間を過ごしました。50周年を企画・運営をしていただきました学園の皆様に感謝いたします。
 今年2月26日には、デザインホール(ナディアパーク)で東海学園大学創立20周年記念フォーラムが行われました。第1部基調講演、第2部共生(ともいき)談義、「いのちを生かしあう」のテーマで袖山榮眞先生(東海学園大学学長)、家田荘子氏(作家/高野山真言宗僧侶)、上田紀行氏(東京工業大学大学院教授)、神谷正義先生(東海学園大学共生文化研究所長/教授)の4氏で始まりました。1部の基調講演で上田紀行氏の「お寺は好きだけれどもお坊さんは好きではない」というくだりに、笑いが起こりました。また、家田荘子氏のお遍路巡業の厳しさと、空海が修行中、室戸岬の御厨人窟から目にしたのが「空と海」だったことから「空海」と名乗った、といわれる話は印象的でした。
 共生(ともいき)の大切さや、いのちのつながりについて、それぞれの立場から発言されていましたが、過去から未来へ、年代・性別・国籍・宗教等関係なく、いつでも自分が大切にできるときであってほしいと痛感しました。
 東海学園大学20周年の礎を、短大50年が担っていると思っています。これからの東海学園大学のますますの発展を祈念します。


短期大学50年を顧みて
奥村ミサヲ先生(元短期大学部長・家政学科長)


 昨年12月13日、短期大学のスタートであり、そのシンボルであった円型校舎が新図書館建設のために解体されることになり、そのさよならパーティが催されました。その折には、懐かしい先生方を初め多くの卒業生の方々にお目にかかり、特に短大初期の方にお会いできたことは、とても嬉しく思いました。なぜなら短大の歴史は私と共に始まったからです。
 昭和39年4月1日、家政科58名、英語科36名、教職員20数名で短大はスタートしました。私も教員の一人として大学卒業後初めて就職したのです。私と一回生との年齢差は7歳、本当に共に学んだと言っても過言ではありません。
 創立当時の円型校舎は事務局、学長室、会議室、研究室、実験室、小・大講義室、図書館(女子高校と併用)、講堂兼体育館がコンパクトに集約され、移動もし易く景観も抜群で素晴らしい教育環境でした。しかし、学生数の増加と共に研究室・講義棟が次々増設され、東海学園創立90周年を迎えた昭和53年にそれまで東海女子高校と併用であった図書館が完全に分離され、円型校舎が短大専用の図書館として開設されました。この度学園の発展と共に増え続ける蔵書と耐震性の問題もあって新図書館建設に至ったのだと思います。その後短大は発展を続けましたが、平成3年をピークに学生数は減少し全国的に四大化が進む中、学園も発展的改組として平成7年に三好に東海学園大学経営学部が創設されました。ついで平成12年には国文学科・英文学科が人文学部として同じキャンパスに誕生、それを機に校舎の名称も三好キャンパス、名古屋キャンパスとなり、短期大学名も、東海学園大学短期大学部に改称されました。さらに短大として最後に残った家政学科(後に生活環境学科)も平成16年に人間健康学部として生れ変わり、短期大学としての教育は平成17年3月をもって修了致しました。短期大学40年の歴史は幕を閉じましたが、その教育精神は脈々として継承され、大学として発展し続けております。
 私は短大から移籍して平成16年から5年間大学に在籍し、短期大学の創立から通算して45年間の教員生活を終え、70歳で停年退職致しました。しかし、長かった短大での生活は忘れることが出来ません。停年後は健康管理のため2~3年前までは海外を旅し、近年は国内の寺や温泉巡りをしております。去る3月末に桜満開の京都を旅して、久し振りに知恩院に参詣し、短大創設の頃早朝に和順会館の暗くて寒い地下道から渡った大殿は只今大改修中で、在職中は何十回も訪れたお寺であるのに、この度初めてじっくり内部を拝観させて頂き感無量でした。
 卒業生の皆様におかれましては、人生の後半期を迎えておられる方も多いと思います。どうか健康第一に、有意義にお過ごし下さい。またお目にかかれる機会があればと念じております。


懐かしい円型校舎
村松園江先生(元教養教職科助教授)


 東海学園大学の発展に伴い円型校舎が建て替えられ、新しい図書館に生まれ変わるとのこと。これを機に短大の創立五十周年の記念同窓会が開催されました。
 当日は懐かしさと少々の寂しさを胸に出かけました。受付には見覚えのある先生や卒業生がいくつもの輪を作り会話が弾んでいました。「みんな歳をとったなー。」が実感でしたが、当然当方も同じです。
 プログラムの最初は袖山学長の講演でした。予定した原稿が見つからないとおっしゃりながら、聴衆を飽きさせないお話で、私にとっては20数年ぶりの学長講話が、胸にストンと落ちて嬉しい想いでした。講演の会場は311教室という大きな階段教室でしたが、在職中(昭和47年~平成5年)によく使った階段教室であるCS講堂を連想し、100人を超える学生を相手に、マイクも使わないで声張り上げて、保健の講義をしたことを思い出しました。CS講堂ももうありませんね。
 講演の後は円型校舎の見学でした。図書室を見て、「やはりこれでは狭いだろうなー」と想い、講義をした階を経て5階に上がると、帰敬式等の学校行事や、大学祭での講演会に使用された舞台や演壇はすべて取り払われ、床も塗り替えられて明るいフロアが拡がっていました。私が担当した体育実技では、5階は当時殆ど使用できなかったのですが、これならばと職業柄躰を動かしかけ、慌てて止まりました。(周りに人がいなくてよかった。)
 その後の、学生食堂に場所を移してのパーティーでは、先輩先生方が以前と変わらずお元気でしたし、卒業生が職場や家庭でそれぞれの責任を立派に果たしているのを耳にしました。短大創立五十周年を迎え、世代は前向きにどんどん変わっているのを実感し、懐かしい円型校舎が無くなるのは寂しいですが、前向きに変化しているのだと得心して帰路に着きました。


円型校舎よ さようなら そしてありがとう
中澤 紀子(旧姓那須・英文科4回生)


 晩秋大学より一本の電話をいただき 円型校舎の耐震期限が来た為、取り壊されることになったので、最後の姿を見に来ませんか?・・・と。
 私は昭和39年女子高、42年に短大入学、そして職員として十年にわたり母校と共に青春を過ごしました。
 あれから四十年、平針の地に足を運んでみたところ、周辺の変貌に只々驚き、昔のおもかげを捜してみましたが、まわりには住宅が多く建ち並び、一面の田んぼの中にそびえていた円型校舎の姿を捜すのに少し時間を要してしまう位でした。当時の円型校舎は他にない斬新なデザインの超モダンな建物で、遠くのバス停からも平針の大地にそびえ、シンボル的な存在でした。
 私の高校入学の昭和39年は短大の開学式も同時に行われ、高校が三学年揃い、短大の一回生と、まさに華やかな学園の幕開けの年でした。当時の学園は椎尾弁匡先生、林霊法先生のお二人のすばらしい恩師に出会い、先生方は創生期の私達の教育に尽力して下さいました。
 円型校舎の五階講堂では入学式、水曜講座、帰敬式、卒業式といつも節目の行事が行われていました。その折先生は、これからの未来の若者たちを育てていくのは女性であって、それを担う私達女性の教育の大切さを力強くお話して下さいました。そして“人生はどんなに苦しくとも、生きる価値がある”と・・
 校舎の各階には実習室、講義室があり、各々学生が学んでいましたが、二階には学長室、会議室があり、そのとびらはいつも開かれており、私達が伺うと、どんな会議をも中断して学生の話に耳をかたむけて下さいました。
 私の青春と共に過ごした平針の地に建つ円型校舎は、たくさんの思い出と共に皆を暖かく見守ってくれました。
 長い間ありがとう、そしてさようなら!


丸い天井
柴山恵美(国文学科 29回生)


 時のたつのは早いもので、卒業してもう21年が過ぎました。
 青春時代を過ごした校舎には、いろいろな思い出がありますが、その中でも円型校舎の最上階にある体育館は、今の私を作りだした原点となった思い深い場所です。
 当時、演劇部に所属した私の活動の場は、いつも、あの円型の最上階の体育館でした。 そこは、まるで私たちのお城のように、毎日あの長い階段を、最上階まで上るのが、演劇部の稽古前定番のウォーミングアップでした。
 円型校舎の体育館は、時には発声練習・筋トレ・ランニングの場にと、運動部さながらに体力づくりに部員が駆け回り、時には、体育館に布を広げて、皆で衣裳を作り。そして、何かに行き詰った時には、体育館の床に寝転がり、あの丸い天井を眺めていたものです。
 私たち演劇部は、年に数回の発表の場には、もちろん、円型校舎の舞台を使い、演劇部の公演を開催しました。各大学の演劇部の仲間、そして一般のお客様も、来場時には、円型校舎のあの長い階段をぐるぐる、ぐるぐる上り、受付にたどりつく頃には、お客様も息が上がっていたのを、思い出します。
 この度、その思い出深い円型校舎が、取り壊されると聞き、なんだか思い出の基地が無くなるようなそんな思いです。歴代の演劇部の先輩からも多くを学び、私達もまた、後輩たちに伝えてきた思いが、あの円型校舎の体育館にはあるような気がします。
 円型校舎で仲間と過ごした時間が、私の基盤となり、のちに劇場勤務への仕事へと進むきっかけとなりました。そして、今は愛知・岐阜・三重、各劇場のチケット販売へと…、あの学生時代の経験が、卒業後、さまざまな場で自分を生かせる原動力となりました。
 あの、若き日の時間が、今の私の原点です。共に集った演劇部の仲間は、今も時折顔を合わせ当時を思い出し語ります。あの円型校舎の体育館の天井を見つめ、自分と向き合った事のある部員は、きっと、私だけでは無いと思います…。
 感謝の気持ちを込めて、今は心の中であの天井の風景を思い出したいと思います。


「東海学園新春互礼の集い」のご案内

恒例となりました「新春互礼の集い」を下記の如く開催致します。

今回は短大にご縁のあるあべ静江さんの講演を予定しております。

日 時平成28年1月9日(土)
受 付午後4時30分~
開 始午後5時~講演会
あべ静江さん(詳細は東海高校同窓会のホームページをご覧下さい)
 午後6時~懇親会
会 場東急ホテル
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄4-6-8
TEL:052-251-2411
会 費1万円(5千円は校友会で負担します)

ご参加希望の方ははがきでご連絡下さい。
案内状をお送り致します。
皆様お誘いの上、多数のご参加をお待ちしています。


東海祭(名古屋キャンパス)・東学祭(三好キャンパス)

第52回東海祭(名古屋キャンパス)
テーマトランプ
日 時平成27年10月11日 日曜日
10:00~20:00
場 所東海学園大学 名古屋キャンパス

 今年も応援してくださる皆様のおかげで、第52回東海祭を開催する運びとなりました。
 今回のテーマ『トランプ』には、ジョーカーを除いた52枚のトランプ全てがなくてはゲームが成り立たないように、第52回東海祭もスタッフ、大学、来場者の方々みんなで作り上げていきたいという思いが込められています。
 今年も昨年好評だったお化け屋敷や模擬店をはじめ、縁日やふわふわバルーンなどの小さな子どもが楽しめる企画やライブ、抽選会といったステージ企画、フリーマーケット、後夜祭では火舞いと盛りだくさんです。また、テーマにあったトランプの装飾にも注目してみてください。
 私たちと一緒に第52回東海祭を盛り上げましょう!
 実行委員一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。


第21回東学祭(三好キャンパス)
日 時平成27年10月24日 土曜日
10:00~
場 所東海学園大学 三好キャンパス

模擬店・キャラクターショー・ダンスパフォーマンス ビンゴ大会など開催します。
皆さまのおいでをお待ちしています。


入 試 関 連
【東海学園大学 学部学科および入学定員】
 2015年3月に開学20周年を迎えました。5学部6学科体制による専門的な学びを提供していきます。

〔三好キャンパス〕
◇経営学部/経営学科
【4つの専門コア】
  ■ビジネス・マネジメント
  ■流通・マーケティング
  ■会計・ファイナンス
  ■法と経済
【専門能力開発プログラム】
  ■起業・経営者
  ■会計・金融
  ■グローバルキャリア
  ■警察官・消防官
  ■スポーツキャリア

◇スポーツ健康科学部/スポーツ健康科学科
【スポーツ教育系】
  ■スポーツ教育コース
  ■スポーツコーチコース
【健康増進系】
  ■健康トレーナーコース

〔名古屋キャンパス〕
◇人文学部/人文学科・心理学科
 人文学科
  ■アナウンス・メディア表現コース
  ■創作文芸コース
  ■マンガ・映像コース
  ■言語・文化コース
 心理学科
  ■社会・行動コース
  ■対人・臨床コース

◇教育学部/教育学科 
【学校教育専攻】 【 保育専攻】 【 養護教諭専攻】

◇健康栄養学部/管理栄養学科
〈 管理栄養士養成 〉

<多様な入試>
東海学園大学には多様な入試制度があります。受験生が得意とする分野でチャレンジできます。

◇AO入試|試験日:前期 9/20・中期 10/17・後期 12/6
◇公募推薦入試|試験日:前期 11/6・7・後期 12/6
◇資格取得者推薦入試|試験日:11/6
◇スポーツ推薦入試|試験日:11/6
◇一般入試|試験日: 前期 1/29・30・31|中期 2/23・後期 3/11
◇センター利用入試|試験日:前期 中期 後期 ※個別試験は課しておりません。

<奨学金>
東海学園大学では特色ある奨学金制度を設けております。その中の一部を紹介いたします。

◇東海学園同窓生子女奨学金
東海中学校・東海高校・東海女子高校・東海学園高校・東海学園女子短期大学・東海学園大学卒業生の子女に対して入学金相当額を支給。

◇兄弟姉妹奨学金
家計を同一にする兄弟姉妹が本学に入学し、同時期に在学する場合、2人目の入学生に対して入学金相当額(入学時のみ)及び2人目授業料半額相当額を奨学金として支給。

図書館を利用しましょう
 大学では卒業生のために図書館を公開しています。本や雑誌等が自由に閲覧でき、本は貸出しもできます。ご利用の方は、初回時に身分証明書(運転免許証・健康保険証等)を図書館のカウンターへご提示ください。一年間有効(更新可)の「図書館利用証」が発行されます。
 名古屋キャンパス図書館は現在第1期工事部分が完成し、円型校舎(旧図書館)の解体もほぼ終了したところで、これから第2期工事が始まろうとしています。皆さんにご利用いただいていた懐かしい図書館ではありませんが、中身は当時よりも充実していると思いますので、どうぞ新しい図書館も大いにご活用ください。

名古屋キャンパス図書館 TEL:052-801-1528(ダイヤルイン)
三好キャンパス図書館 TEL:0561-36-6755(ダイヤルイン)
図書館ホームページ URL:http://www.tokaigakuen-u.ac.jp/lib/
お願い
会員の方で多方面にわたり、ご活躍されている方をご存知でしたらお知らせ下さい。
今後の会報で紹介させていただきたいと思います。
個人情報の取り扱いについて
校友会では、収集した会員の個人情報は、名簿の作成・発行や会報発送時の宛先出力など同窓会活動の付帯業務に使用することを目的としており、それ以外には利用しません。
校友会へのお問い合わせ
校友会へのお問い合わせ、住所変更等、校友会に連絡がありましたら、東海学園大学内の事務局に事務員が常駐しておりませんので、はがきにてお問い合わせください。

【送付先】〒468-8514 名古屋市天白区中平2-901
               東海学園大学内 校友会事務局