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人文学部
2019.09.19

加藤ゼミ、北海道旅行最終日

朝食を済ませ、朝市へ。魚市場は活気盛んで非常に賑わっていました。客の呼び込みも凄かったです。
続いて向かったのは函館文学館。函館にゆかりのある作家の活動記録や当時の冊子などが展示されており、2階には石川啄木の座像がありました。因みにこの座像は啄木小公園にもあります。そちらの方では下部に、
  潮かをる北の浜辺の
  砂山のかの浜薔薇(ハマナス)
  今年も咲けるや
と歌が刻まれています。啄木小公園が位置する大森海岸は、かつて啄木が散歩し、歌に綴った場所です。


啄木小公園に設置されている石川啄木像

その後は自由行動となり赤レンガ倉庫を探索。皆函館の街を堪能していました。
次に向かったのは石川啄木一族のお墓と近くの立体岬。崖から見渡す景色は絶景でした。


絶景パフォーマンス


立体岬にて与謝野鉄幹・晶子の歌碑にてゼミ生で集合写真

撮影に快く応じてくださった夫婦の方、ありがとうございました。
石川啄木は北海道函館・青柳町に明治40年の5月から9月までのわずか4カ月と短い期間でしたが暮らしていました。函館の居心地の良さを大層気に入っており、「おれが死ぬ時は函館へ行って死ぬ」と当時の手紙で書き残すほどでした。


石川啄木一族の墓

墓には作品がこう彫られています。
  東海の小島の磯の白砂に
  われ泣きぬれて
  蟹とたはむる
作品からも啄木が函館の地を好んでいたことが読み取れます。
五稜郭タワーでは展望台から一覧できる函館の街並みが美しく、特に四季折々の美しさを醸し出す五稜郭公園の星型景色は、深緑の色合いが壮観でした。



最後に向かったのは天使の聖母と呼ばれるトラピスチヌ修道院です。西洋風の建物と中央に設置されている聖母マリア像は神聖な雰囲気を感じました。
               *
ゼミ生の皆さんお疲れ様でした。
9月5日〜7日までの加藤ゼミの北海道旅行の軌跡はこれで終りです。光陰矢の如しといいますが、夢のような一時でした。(3年 岩子昌央)