32号
発行:2013年9月

ご挨拶
東海学園大学同窓会 会長 野村和史


 皆さまにおかれましては、ますますご健勝のことと存じます。東海学園大学は、1995年 に三好キャンパスで経営学部で開学、現在は、三好・名古屋の2キャンパス、「経営学部」「人文学部」「教育学部」「スポーツ健康科学部」「健康栄養学部」の5学部体制となり、教育体制の更なる充実が図られております。
 大学同窓会も、1999年4月に発足し、今年で14年目となります。会員数も9000人を超え、 学園における存在感も高まってきています。本年7月には、今後活動拠点となります。
 同窓会事務局も立ち上がり、本会目的であります「会員相互の和親を図り、東海学園大学の向上発展に寄与すること」を目指し、活動レベルを高めております。
 短期大学部校友会の皆様とは、東海学園同窓会ネットワークに属する立場として今後連携を深め活動してまいりたい思います。何卒ご支援ご協力よろしくお願いします。


老いをむかえて
東海学園大学人文学部 小林幸夫教授
(元東海学園女子短期大学 国文学科教授)



 東海学園女子短期大学国文学科教員として、名古屋に赴任して20年が過ぎてしまいました。平成4年(1992)春のことです。初めて天白区原に住まいを定めたとき、なんと殺風景なところに来たか、と思いました。鉄塔に電線が走り、梅林がたくさんありました。けれど、のんびりもしていました。今は、大学の周辺はもちろん、地下鉄原駅のあたりも、マンションの建ちならぶ、住宅街に変わりました。変貌したのは、街並みだけではありません。大学もすっかり様がわりしました。そしてわたしも年をとり、老いを迎えました。昭和25年生まれのわたしは、団塊世代の最終ランナーです。とうに六十歳を過ぎました。
 この前、京都で高校教師をしていたときの同僚と、何人かで酒を飲みました。ともに働いていた同世代の仲間は、おしなべて定年を迎えたとのこと。それが話題でした。みんな第二の人生を歩みはじめたのです。そのとき、わたしの第二の人生も、遠い先の話ではない、と思いました。わたしの父親は、わたしたち子どもを育てるために、懸命に働いて、ポキンと枯木が折れるように亡くなりました。58歳の働き盛りでした。老後などなかったのです。気の小さいわたしは、父親の死と向き合うことができなくて、逃げていました。父の死と向き合えなかったこと、いまごろになって後悔しています。
 父の年齢をとうに過ぎ、子育ても一段落したいま、これからどんなふうにして生きようか、と考えています。「人生の楽園」のような第二の人生は迎えられなくても、不器用ながら生きがいを見つけたいと思っています。
 短期大学時代の教え子たちは、まだ子育てを終えていないのでしょうか。きっと仕事に家事に奮闘中だと思います。ここまで書いてきて、読み返してみると、少し気持ちが後ろ向きだな、と感じました。懐かしい時代を思い出すと、心がゆるんで、つい弱気の虫が顔を出したようです。


関山和夫先生を偲ぶ
稲田とも子(旧姓村上 国文科昭和45年卒業)


 わたしは昭和43年4月、東海学園女子短期大学に入学しました。開学5年目、国文科最初の年に関山先生にご指導いただいた教え子の一人です。
 先生の、テキストを片手に、資料をそらんじて立板に水のお話しぶりは、当時から晩年まで変わることがありませんでした。
 そもそも愛知県江南市の古刹曼荼羅寺の塔頭世尊院にお生まれになった先生は、僧侶でもいらっしゃいました。昭和42年、仏門の師匠、道空諦全上人の残された蔵書3,191冊を短大図書館に斡旋され、「哲誠(関山)文庫」として整備されました。これが、国文科開設の条件の一つ、蔵書数を満たしたのです。先生は、まさに本学草創期の立役者のお一人です。
 卒業後は、縁あって仲人をお願いすることになりました。義兄や同級生など、先生の仲人で結ばれたカップルは多数おります。
 その後の先生の多方面でのご活躍は、私が申すまでもありませんが、東京岩波ホールでの節談説教の会、含笑長屋(名古屋含笑寺の落語会)大家さんとしてのお話、京都佛教大学四条センターでの話芸の講座、曼荼羅寺本尊ご開帳における絵解き説教などを拝聴できましたのは、良い思い出です。
 先生は、京都誓願寺(浄土宗西山深草派総本山)戦国時代の住職、安楽庵策伝上人を「落語の祖」として世間に知らしめ、「話芸」という言葉を創造されるなど、古典芸能研究の世界に大きな足跡を残されました。私が落語や歌舞伎に興味を持てたのも先生のお蔭です。
 佛教大学名誉教授、京都西山短期大学学長などを歴任され、生涯、学問研究と講演に邁進された先生でしたが、それを支えたのは仏教への深い信仰であったと拝察します。
 先生の最後のお歌と法号を銘記して、哀悼の誠を捧げたいと思います。
 ゆめうつつ 安楽国土 蓮華台
良空精全上人策明研學和尚
 平成25年5月9日遷化 満83歳


津田先生の講義を聴いて
山野早織(旧姓吉田 英文学科平成12年卒業)


 2000年に卒業して以来12年ぶりに先生にお会いし、講義を受けさせていただき本当に嬉しく、あの頃に戻ったようで楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
 学生である自分が考え、留学を通して気がついた異文化間でのコミュニケーションは 自分の意見をなるべく明確に伝える、はっきりと意見を言う。
 どっちでもいいや相手任せの意見ではうまく意思疎通が出来ませんでした。たとえば、車でA地点まで乗せてって欲しい。これは日本では甘えや我侭と捉えられてしまうこともありがちですが国によってはそうでなく、立派な意見や意思でありました。
 文化の違いに戸惑いながらも、つたない英語での生活は時に自分を孤独にしました。言葉が使える=自分を表現できるってどんなに素晴らしいのだろう。そして、言葉を通して共感したり議論したりすることはものすごく楽しいのだと実感しました。
 そして社会人としての自分が今回の講義で感じ取ったことは、上記に加えて相手の立場に立ち、相手の文化をも理解し、初めて互いによりよいコミュニケーションがとれるということと、ただ言葉を操れるだけではだめということでした。
 そこで思い出すのは映画を使って受けた講義でした。海外の映画やドラマは文化を目や言葉で見ることが出来、そういう意識を持って見ると違った面白さがありました。日本人なら言わないことをはっきり相手に伝え、大げさに見えるような表情やリアクション動作(非言語コミュニケーション)はお国柄がでていました。
 しかしそれは意識してみて初めて気がつくもの。だからこそ、文法や単語と同時にこのようなことも誰かが教えてくれたらなと思いました。
 言葉は人間が操る生き物で時に人を喜ばせ、悲しませたりするもので、この間した我が家の夫婦喧嘩も歴史に残るあの第2次世界大戦だって要因はコミュニケーションがうまく取れていなかったということだったと。同じ日本語話者どうしでさえうまくできないのなら言語が違うもの同士ならもっと難しいのでは?と思いますがそのコミュニケーションがたくさんの人とよりよくできたらこれほどに素晴らしく素敵なもののないと思います。
 せっかく教えていただいたこの講義を生かし、またいつかあの時たくさんのことを共有した友達とウェールズに行ってみたいです。そして、子供が英語の勉強を始めたときこのことを教えてあげてみたいです。


割烹の女将として
大島圭古(加藤稚代子 英文学科昭和56年卒業)


 今年5月、開店55周年の記念パーティを近くのホテルで開催することができました。
初夏の蒸し暑い日だったのですが、お陰様で190人ほどのお客様や友人たちに集まっていただき感謝の気持ちでいっぱいです。懐かしいお客様もお出でくださり、楽しい一日を過ごすことができました。その中には50年以上ご贔屓いただいているお客様もご列席いただき、乾杯の労をお願いいたしました。
 先代の開業から数えて55年になりますが、過ぎてしまえばあっという間の出来事のように感じます。しかしわたし自身には並大抵のことではありませんでした。30年前主人が錦3丁目のお店から今の長者町に出店して、女将としての生活が始まりました。短大の英文学科(商業英語専攻)を卒業して、商社勤めのころは着物すら着たこともなく、身支度も大変でした。襖の開け閉めからお料理の出し方、お会計の仕方、その中での会話、そしてお見送り、隅々まで気を配るお仕事ですので、身体はもちろん気の休まる暇も無く働いております。主人曰く「遠方から来ていただいたお客様をお迎えする気持ちや、女将であることの女性らしい仕草を大事に…」その言葉も心がけています。また、食材の知識は欠かせないものです。今(8月)の時期ですと鮎が旬ですが、産地や扱い方、召し上がり方も今ではお手の物になりお客様に蘊蓄を披露しています。小学校の担任の先生が仰有っていらした「雑草のごとく」を地でいっています。
 日本料理の仕事に携わって30年、主人が昔から作っておりました「煮うなぎずし」を2005年から中部国際空港セントレア、「おみやげ館」へ空弁として納めさせていただいています。「商売は飽きない」と申します。根気よく1年中休みなしで作り続けております。皆さまもセントレアへお出かけの節はお買い求めくださいませ。2011年の東北大震災後、東北のお酒や食材を使ったイベント「舞妓さんと東北のお酒を楽しむ会」、また「シャンソンやジャズライブと東北のお酒を楽しむ会」を毎月開催しています。
 軽い気持ちで飛び込んだこの世界ですが、意外に女将業が気に入っており天職だったかもしれません。女将はアクトレス、得意の記憶力を活かしお客様に喜んでいただきながら、つながりの輪を大事にしてゆきたいです。娘が二人授かりました。次女(OL 東海学園大学人文学部卒業)、長女は当店を手伝いながらの生活です。
 5年後には割烹まるぜんの60周年還暦パーティをしたいものです。


名古屋キャンパス東海祭のご案内
第50回東海祭実行委員会委員長 人文学部3年 臼杵香月


テーマ50ing (ゴーイング)
日 時平成25年10月13日(日)10:00~19:30頃
場 所東海学園大学 名古屋キャンパス

 今年も東海祭を開催する運びとなりました。
皆様が応援してくださるおかげで、東海祭はついに記念すべき第50回目を迎えます。それに因み、今年のテーマ『50ing』には、「この記念すべき50回目にたくさんの人に来ていただきたい」、「この50回目が次へとつながる素晴らしい学園祭にしたい」という想いが込められています。
 当日は、昨年好評だったお化け屋敷やスライダー式のふわふわバルーンはもちろん、小さなお子様も楽しめる縁日、ステージでのゲストの方々によるライブなど昨年よりさらにパワーアップし行います。他にも新しい企画やこだわった装飾などで50回を盛り上げます。
 私たちと一緒に第50回東海祭を盛り上げましょう!!実行委員一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。


三 好キャンパス東学祭のご案内
第19回東学祭実行委員会委員長 経営学科 川瀬皓貴

皆さんと一緒に楽しめる東学祭

テーマ『tanosimot』
日 時平成25年10月26日(土)10:00~19:30
場 所東海学園大学 三 好キャンパス

 今年も皆様のおかげで、第19回東学祭を開催することになりました。
 今年のテーマは、『tanosimot(たのしもっと)』です。このテーマは、「楽しい」と「もっと(・・・)」という言葉を繋げた造語で、東学祭に来て下さったお客さま・学生・実行委員・そして、その他関わって下さった全ての方が今までよりもっと(・・・)東学祭を楽しんでいただき、また、見ていただくだけでなく企画や模擬店などに参加し一緒になって東学祭を創り上げていけるようにという願いを込めました。
 来てくださった皆さまが楽しんでいただけるように、今年はステージの位置を変更し、多くの方がよりステージの近くで、ステージ企画を楽しんでいただき、目や耳だけでなく、身体全体で東学祭を感じていただけたら嬉しいなと思います。また、毎年恒例の「ビンゴ大会」や、東学祭名物「大迫力の打ち上げ花火」など、一日中楽しめる学園祭となっています。
 私たちと一緒に東学祭で楽しみましょう!大学祭実行委員一同、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

「東海学園新春互礼の集い」のご案内

恒例となりました「新春の互礼」を下記のように開催致します。

日 時平成26年1月11日(土)
受 付午後4時30分~
※東海高校のオーケストラ演奏が予定されています。
 演奏が決定しましたら、受付時間が繰り上がる予定です。
開 始 午後5時~講演会
三田敏雄氏(中部電力会長 東海高校17回卒業)
*詳細は東海高校同窓会のホームページをご覧下さい

午後6時~懇親会
会 場名古屋観光ホテル
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦1-19-30
TEL:052-231-7711
会 費1万円(5千円は校友会で負担します)

ご参加希望の方ははがきでご連絡下さい。案内状をお送り致します。
多数のご参加をお待ちしています。


入 試 関 連
【東海学園大学 学部学科および入学定員】
 2014年4月より人文学部に心理学科を開設します5学部6学科体制となり、より専門的な学びを提供していきます。

〔三好キャンパス〕
◇経営学部/経営学科
 【プロフェッショナル系】
   ■ビジネスプロフェッショナル(中小企業診断士)コース
   ■会計・金融スペシャリストコース
   ■公務員(法と経済)コース
   ■警察官・消防官コース

 【ビジネス系】
   ■ビジネスリーダーコース
   ■キャリアデザインコース
   ■スポーツビジネスコース

◇スポーツ健康科学部/スポーツ健康科学科
 【スポーツ教育系】
   ■スポーツ教育コース
   ■スポーツコーチコース
 【健康増進系】
   ■健康トレーナーコース

〔名古屋キャンパス〕
◇人文学部/人文学科・心理学科
  人文学科
   ■アナウンス・メディア表現コース
   ■創作文芸コース
   ■マンガ・映像コース
   ■言語・文化コース
  心理学科 2014年4月開設
   ■社会・行動コース
   ■対人・臨床コース

◇教育学部/教育学科
  【学校教育専攻】 【 保育専攻】 【 養護教諭専攻】

◇健康栄養学部/管理栄養学科  2014年4月 80名から120名へ定員増(予定)
  〈 管理栄養士養成 〉
   2014年度募集より120名に定員増加予定(認可申請中)

<多様な入試>
東海学園大学には多様な入試制度があります。受験生が得意とする分野でチャレンジできます。

◇AO入試|試験日:前期 9/14・後期 10/6
◇公募推薦入試|試験日:前期 11/8・9 後期 12/8
◇資格取得者推薦入試|試験日: 11/8
◇スポーツ推薦入試|試験日:前期 11/8・後期 2/22
◇自己推薦入試|試験日: 12/8
◇一般入試|試験日:前期 1/29・30・31/中期 2/22/後期 3/11
◇センター利用入試|試験日:前期 中期 後期 ※個別試験は課しておりません。

<奨学金>
東海学園大学では特色ある奨学金制度を設けております。その中の一部を紹介いたします。

◇東海学園同窓生子女奨学金
東海中学校・東海高校・東海女子高校・東海学園高校・東海学園女子短期大学・東海学園大学卒業生の子女に対して入学金相当額を支給。

◇兄弟姉妹奨学金
家計を同一にする兄弟姉妹が本学に入学し、同時期に在学する場合、2人目の入学生に対して入学金相当額(入学時のみ)及び2人目授業料半額相当額を奨学金として支給。
図書館を利用しましょう
大学では卒業生のために図書館を公開しています。本や新聞、ビデオ、DVDが自由に閲覧できるだけでなく、本については借りることも可能です。学生気分で利用してみませんか。
ご利用の方は、初回時に身分証明書(運転免許証・健康保険証など)を円型校舎2階の図書館カウンターへご提示ください。1年間有効(更新可)の「図書館利用証」が発行されます。三好キャンパスの図書館も利用可能です。
詳しくは東海学園大学図書館のホームページをご覧いただくか、下記までお尋ねください。

名古屋キャンパス図書館 TEL 052-801-1528(ダイヤルイン)
三好キャンパス図書館 TEL 0561-36-6755(ダイヤルイン)
お願い
会員の方で多方面に渡り、ご活躍されている方をご存知でしたらお知らせ下さい。
今後の会報で紹介させていただきたいと思います。
個人情報の取り扱いについて
校友会では、収集した会員の個人情報は、名簿の作成・発行や会報発送時の宛先出力など同窓会活動の付帯業務に使用することを目的としており、それ以外には利用しません。
校友会へのお問い合わせ
校友会へのお問い合わせ、住所変更等、校友会に連絡がありましたら、東海学園大学内の事務局に事務員が常駐しておりませんので、はがきにてお問い合わせください。

【送付先】〒468-8514 名古屋市天白区中平2-901
               東海学園大学内 校友会事務局
メールアドレス:koyukai@tokaigakuen-u.ac.jp