“私と先輩”
エピソード4

先輩をめざし、乗り越えたい。

教育学部 教育学科 学校教育専攻4年生/豊明高等学校 出身
林 鼓太郎
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人間的魅力で慕われるリーダー像に触れる。
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3年生の時に大学祭実行委員会の委員長を務めました。この大役を体験していく中で、あらためて「先輩、すごい!」と実感しました。その先輩とは、私が1年生の時の大学祭実行委員会の委員長です。ただでさえ大変な役割なのに、その年はコロナ禍が始まった年で、オンラインという誰も体験したことがない形での大学祭を企画・運営しなくてはならない時でした。そんな状況の中、先輩は私たち1年生に対していつも笑顔で、的確なアドバイスをしてくれたのです。その人間的な大きさ、温かさに触れ、尊敬の念が膨らんでいきました。私も先輩のようになりたい、そして、先輩を越える人間になりたい。この目標をかなえるため、2年生の時に大学祭実行委員会の副委員長に立候補し、自分なりのリーダーシップ像を確立することにしたのです。
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大学祭実行委員長として、もがきながらも前進する。
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3年生になり、希望通り大学祭実行委員会の委員長に就きました。3年ぶりの対面形式での開催です。私は「チャンスだ!」と思いました。なぜなら、50年以上続いてきた大学祭の歴史、そして近2年のコロナ禍での運営体験。この2つを融合すれば、新しい大学祭を創造できると考えたからです。しかし、実際に委員長として動いてみると、さまざまな課題に突き当たってしまいました。
ある時、親友でもある副委員長と意見が別れ、喧嘩をしてしまいました。そんな時、先輩から「そろそろ壁に当たるころだろうから話を聞くよ」と電話をもらいました。まるで、すべてのお見通しかのようなタイミング!そこで、副委員長も誘って、先輩と3人で食事の機会をもちました。以降、大学祭実行委員会はひとつにまとまり、大学祭を成功に導くことができたのです。 -
いつのまにか、「ともいき」に辿り着いた。
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1年生から大学祭実行員会に所属して、先輩をはじめいろいろな人と触れ合う中で、人と人とのつながりの大切さを実感しました。多様な個性や価値観をもつ人がいて、お互いを尊重しながら生きていけたら素晴らしい。私が東海学園大学で学んだことをカタチにしたくて、大学祭のテーマとして「アクアリウム」を提案しました。水槽の中にいろいろな魚がいて、共生しているイメージです。今、振り返ると、東海学園大学の教育理念である「ともいき」にも通じるかなと思います。
大きな役割を務め終えた今、教員をめざしてがんばっています。実行委員で学んだ団体運営や人とのコミュニケーションを生かして、先輩のようにみんなから慕われる教員になりたいと思っています。