Schedule

セミナー開催のスケジュール

開催日:2024年4月19日(金)
時 間:14:40~16:10
場 所:名古屋CP図書館1階ラーニングコモンズ(学内関係者のみ)
ライブ配信:ZOOM|希望の方は、ir@tokaigakuen-u.ac.jpまでメールをお送りください。(一般の方)
内 容:①テーマトーク(40分)
    ②パネルディスカッション(40分)
講 師:KE シータラム博士
パネリスト:ラクシュミ・シータラム博士、石川清学長、上田紀行副学長、参加学生の皆さん

AIは、人間の長所を開花させる

 このセミナーでは、シータラム博士が、自らの体験に基づいて、情報と通信技術(ICT)が如何に世界を一変させたかについて、特にAIが如何に人間の心理に影響し、人間の価値を高めるかについて語ります。

 我々は皆、グローバルなパンデミックの間に、インターネットを基盤とした世界を、急速に受け入れてきた。また、ICTは我々の日常生活に計り知れない利便をもたらします。しかし、我々に心理的、社会的な安寧(well-being)への新たな難問をも、一方で、AI(あい)の登場は、人間の美しさ(愛)に満たされた社会をはぐくむ新たな機会も与えています。

 シータラム博士が出会った強い印象を受けた人の一人に、タイ国の科学者で尊敬される仏教学者でもあるアユタヤ博士がいます。博士は、システムダイナミックスモデルを使って「AIは、若者の心を捉えることにより人間の長所を開花させる」とも説明しています。個人を社会の役に立つ一員に変身させる「人間の価値」プログラムを支持し続けてきた人であり、その考えには東海学園大学における教育哲学「ともいき」、「共生」に通じるものがあります。

講演後、パネルディスカッションを行います。

PROFILE

プロフィール

アジア開発銀行研究所シニアコンサルタント
東京大学公共政策大学院客員教授

KEシータラム 博士

 今日、シータラム博士は個人的な立場で参加されています。彼は教育、人的価値、慈善活動、国家建設、そしてインド文化に熱心に取り組んでいます。
 彼は、彼の父が有名な教師であったインドのティルチラーパッリにあるER高等第二学校で学びました。その後、インドのトップ校の一つ、インド工科大学マドラス校で機械工学の学士を、タイのアジア工科大学院(機械工学専攻)で修士、そして、東京大学大学院工学系研究科(土木工学専攻)で博士を取得しています。
 現在、シータラム博士は東京にあるアジア開発銀行研究所のシニアコンサルタント、東京大学政策大学院客員教授、JR東日本特別顧問(インド高速鉄道担当)を務め、公共政策やアジアの質の高い公共インフラ投資をするための制度的なメカニズムに関する教育・調査に携わっています。
 これまで、アジア開発銀行において、彼は都市包括汚水処理の能力開発のリーダーシップにおけるBill & Melinda Gates財団とアジア開発銀行間のパートナーシップのタスクマネージャーを務めています。また、JR東日本にインド初のムンバイ-アーメダバード間の高速鉄道のデザイン、建築、実装における人材開発の助言、さらには、世界交通学会において高速鉄道の特別グループの共同議長を務めています。
 2008年から2012年の間、リークアンユー公共政策大学院において、アジア開発銀行客員教授、水政策研究所創設所長、NUS-グローバル・アジア研究所創設ディレクターを務めました。2010年に、彼はシンガポールで水に関するBBC世界討論会をコーディネートをしました。
最近の出版物はこちら:https://www.adb.org/adbi/about/staff-profiles/ke-seetha-ram

PROFILE

プロフィール

ラクシュミ・シータラム 博士

 ラクシュミ・シータラム博士は、日本で教育を受け、25年間の国際経験を持つ研究者及び教育者です。1993年に東京大学医科学研究所(IMS)で文部省の奨学生として医学博士を取得し、彼女は1996年までポスドク研究員として、血管形成を刺激するがん遺伝子の研究を行いました。
 1997年に、アジア開発銀行の配偶者組織健康委員会アクティブメンバー、およびUN-HABITATの地域専門家としてとしてフィリピンへ移り、健康、教育、水、清潔維持、公衆衛生についての様々なプログラムを設計し実施しました。 2000年以来、彼女はサセイ・サイ教育研究所(ISSE)サン・ペドロ校の理事として、世界中の様々な国で1万人以上の教師や専門家に人的価値の統合についての研修やディプロマレベルのプログラムを実施しています。また彼女は、1999年にフィリピンに設立されたモデル小学校、サセイ・サイ小学校フィリラ校の監督指導をしています。その学校は500人以上の卒業生を輩出しており、子供たちの人格形成のための革新的な教育のアプローチを提示しています。
 2006年2月、A PJ Abdul Kalam博士(後の第11代インド大統領)が教育における彼女の出版物、小学校及び中学校レベルの教育者、教師や保護者のためのガイドブックのVIDYA-Values Integration for Developing Young Adultsを公開しています。
 2008年から2012年のシンガポール在住の間、彼女はTan Tock Sen病院で医者による研究活動やシンガポール国立大学芸術センターでの文化的活動を指導しました。
 彼女は現在東京に住んでいます。また医療コンサルティングとは別に、子供たちのための人的価値の教育や保護者のための対話的学習会を主宰しています。