スポーツ栄養学の進展が
トップアスリートの
パフォーマンスを左右する。

健康栄養学部 管理栄養学科
高柳尚貴 講師
ゼミテーマ:スポーツ栄養学

人が摂取した糖質は、身体を動かすエネルギー源となり、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられます。スポーツ選手にとって、コンディション維持やパフォーマンス向上のために、貯蔵グリコーゲン量を高めることは重要。そこでゼミでは、「運動後のグリコーゲンの回復」をテーマに、より効率よくグリコーゲンを貯えるために最適な糖質の種類や、摂取するタイミングなどについて研究しています。この研究は、地道な実験データの積み重ね。少しずつ条件を変えた実験を行ってデータを取り、比較検討してよりよい条件を探るという、非常に手間のかかる作業の繰り返しです。しかし、実験による根拠なくして信頼できる結果は導き出せないのです。学生たちは、ゼミを通して研究手法を修得し、科学的根拠を得ることの重要性を学び取ります。栄養学の分野は日々情報がバージョンアップされていますが、学生たちには将来、信頼できる確かな情報を見極めて、科学的根拠のある指導ができる管理栄養士となってほしいと願っています。

ゼミでは、まずはすでに発表されている論文を収集して読み、内容を分析。それらを参考にして、まだ手がけられていない実験テーマと実験手法について立案・計画し、地道に実験を重ねてデータを蓄積していく。4年次には、これらの結果を卒業論文としてまとめる予定。