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心理学部
2023.08.07

恒例の名古屋港水族館学外見学会を実施しました

 8月1日(火),心理学部の夏の恒例,学外見学会を実施しました。見学先は,ここ数年お世話になっている名古屋港水族館です。コロナ禍による中止を経て,一昨年度から再開された学外見学会ですが,猛暑の中,1年生と2年生を中心に総勢32名の学生が参加して盛況となりました。

 はじめに,名古屋港水族館講義室にて,名古屋港水族館学習交流課の加藤浩司先生によるミニ講義が行われました。名古屋港水族館の特徴や水族館の役割の解説から始まり,水族館北館のテーマである「35億年はるかなる旅」,南館のテーマである「南極への旅」にそって関連するさまざまなトピックが紹介されました。特に心理学に関連する話題として印象的だったのは,シャチを対象とした心的回転(メンタルローテーション)実験でした。メンタルローテーション実験は心理学部の「心理学実験II」で実習する実験テーマのひとつでもあるので,水棲動物の認知の解明に使われていることを知って参加者もいっそう興味を引かれたものと思います。さらに,イシダイが色を弁別刺激とした条件づけによってかなり高度なパフォーマンスが可能であることや,生息環境では非常に多くの個体が群生するアデリーペンギンの飼育には,飼育環境に鏡を設置して個体数を多く見せるように工夫されているといったトピックも印象的でした。

 その後は館内を自由に見学した後,最後に全員でイルカのパフォーマンスを観覧しました。世界最大級のイルカプールを舞台に繰り広げられるショーは何度観ても圧巻です。参加した学生の皆さんには,心理学的な観点を含め,それぞれの視点で水族館の展示を楽しむとともに,コロナ禍で思うに任せなかった学生間の交流のきっかけにもなったと思います。

(心理学部 河野和明)