学部の特色
心理学とは
“目に見える行動”と、そこから推測される“こころの動き”を、科学的に研究する学問です。
心理学は学問としてだけでなく、社会生活全般において、その知識の必要性が注目される分野のひとつです。
多様な心理学を幅広く網羅する専任教員陣が
学生一人ひとりの興味と学習意欲を丁寧にサポート

学びの特色
- 基礎力養成カリキュラム
- 非常に幅広い心理学の分野を広く学べるよう、根本的な基礎力強化に注力しています。これにより心理学の学びが深まり、また、問題に対する分析力や解決能力が養われます。この力は、心理の専門職でも、また一般社会でも広く活躍するための力になります。
- 安心の少人数制クラス
- アットホームな雰囲気で、学生一人ひとりに向き合う指導体制を整えています。教育と研究に高いモチベーションで取り組む教員陣が、学生たちを親身に指導しています。大学院進学をめざしたい、興味ある心理学の分野を深めたいなど、一人ひとりに合わせた学びをサポートします。
- 幅広い専門ゼミ
- 教員陣の専門は、生理心理学、実験心理学、感情心理学、社会心理学、臨床心理学、犯罪心理学など心理学諸領域をまんべんなく網羅しており、学生のどんな興味・関心も研究指導につなげることができる環境です。興味が定まっていない学生でも、学びのなかで自然に深めることができます。
学部の学び
4年間の学びの流れ
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1年次
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心理学の基礎を学ぶ
全学共通科目で教養を修得する - ●心理学の基礎知識を修得
- ●自然科学・人文科学の知識を修得
- 土台系科目★
- 心理学研究法 / 心理学統計法Ⅰ
- ゼミ(演習)
- 大学での学び方を学ぶ
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心理学の基礎を学ぶ
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2年次
- 方法論を実践的に学ぶ
- ●研究に必要な方法論を修得
- ●各領域の専門知識を修得
- 土台系科目★
- 心理学実験Ⅰ・Ⅱ / 調査法Ⅰ・Ⅱ
- ゼミ(演習)
- 研究の基礎を学ぶ
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3年次
- 専門研究に取り組む
- ●専門ゼミで研究を開始
- ●興味・関心領域の知識を深める
- 土台系科目★
- 行動観察法 / 面接法
- ゼミ(演習)
- 専門研究に取り組む
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4年次
- 卒業論文に取り組む
- ●専門ゼミで研究を深める
- ●卒業論文に取り組む
- ゼミ(演習)
- 卒業研究・論文
★心理学の「学びの土台」となる方法論の教育を重視。これにより、多様な専門領域に対する理解が深まり、社会に出てからも役に立つ「心理学的な人と物の見方」が身につきます。
学べる領域
方法論をベースに、基礎・行動系から応用・臨床系まで幅広い心理学を網羅
心理学部では、あらゆる心理学の「学びの土台」となる心理学方法論の教育を重視しています。これをしっかり学ぶことで、基礎・行動系から応用・臨床系まで多様な心理学専門科目の理解が深まるだけでなく社会に出てからも役に立つ「心理学的な人と物の見方」が自然と身につきます。
さらに専門ゼミでは、「生理心理学」、「実験心理学」、「感情心理学」、「社会心理学」、「臨床心理学」、「犯罪心理学」など幅広い専門領域によって学生一人ひとりの興味関心に応えます。
基礎・行動系 |
生理心理学心と身体の因果関係について研究します。注意や感情に伴い、脳や身体がどのように影響を受けるのかを解明していきます。 【主な科目】神経・生理心理学 / 人体の構造と機能及び疾病 |
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実験心理学感覚・知覚・認知・記憶・学習といった心理学の基礎的領域を主な対象に、実験的手法を駆使して心のメカニズムの解明をめざします。 【主な科目】実験心理学 / 知覚・認知心理学Ⅰ・Ⅱ |
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感情心理学喜怒哀楽を科学的に理解し、感情が呼び起こされる仕組みを学んだうえで、私たちの行動に及ぼす影響について考察します。 【主な科目】感情・人格心理学Ⅰ・Ⅱ / 適応の心理学 |
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応用・臨床系 |
社会心理学社会生活を営むうえでの行動心理や思考について理解を深めます。対人関係や集団行動などの影響を知り、幅広い人間関係に役立てます。 【主な科目】社会・集団・家族心理学 / 産業・組織心理学 |
臨床心理学心の病を予防・治療するための理論と技術を修得します。ストレス社会で活躍が期待される臨床心理専門職に就くうえでの基盤を固めます。 【主な科目】心理的アセスメント / 精神疾患とその治療 |
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NEW犯罪心理学さまざまな犯罪の背後に潜む心理要因と環境要因を探求し、防犯に役立つ知識を身に付けます。また、犯罪捜査における心理学的視点も学びます。 【主な科目】応用心理学 / 司法・犯罪心理学 |
TOPICS
将来「公認心理師」や「臨床心理士」として活躍するために

水族館での体験型学習

身につく力
- 科学的分析力
- 普遍的な基準や数量的指標統計的手法を用いて分析する力
- コミュニケーションスキル
- 的確に読み、書き、聞き、話し、また、プレゼンテーションできる力
- 問題発見・解決能力
- 問題点を発見し、さまざまな情報に基づいて解決できる力
カリキュラム
心理学部 心理学科
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シラバス
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カリキュラム
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教員一覧
目標とする免許・資格
- 公認心理師*
- 認定心理士
- 准学校心理士
- 社会調査士
- 心理学検定
※認定団体の都合により、資格名称・内容などが変更されることがあります。
*大学院での履修または実務経験が必要
進路実績
製造業
清洲桜醸造 / フジパングループ本社 / 宮吉硝子
商業・流通業関連
青山商事 / エディオン / 遠鉄ストア / オンワード樫山 / ギガス / キクチメガネ / 教育産業 / 杏林堂薬局 / 協和医科器械 / クスリのアオキ / クロップス / サマンサタバサジャパンリミテッド / ジェイアール東海パッセンジャーズ / 静鉄ストア / ジンズ / スギ薬局 / スギヤマ薬品 / 生活協同組合コープぎふ / トヨタカローラ名古屋 / トヨタレンタリース愛知 / 名古屋トヨペット / バロー / ビッグモーター / ボッテガ・ヴェネタジャパン / ユニー / 良品計画 / ワルツ
サービス業関連
エイチ・アイ・エス / 大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ / 国立病院機構 / 全日警 / 綜合警備保障 / ニチイ学館 / 日本自動車連盟 / ルートイングループ
建設・不動産関連
AVANTIA / サーラ住宅 / 住友不動産販売 / 大東建託 / タマホーム / 東建コーポレーション / トヨタT&S建設
通信・運輸業関連
遠州トラック / キムラユニティー / トランコム / 日本郵政グループ / ロジックス
金融・保険
名古屋銀行 / 東濃信用金庫 / 豊川信用金庫 / 松本信用金庫 / 各JA
公務員・教育関連
阿南町役場 / 松川町役場 / 愛知県警 / 自衛隊
大学院進学
静岡大学大学院 / 中京大学大学院
ゼミ
3つの研究手法を柱に、
対人コミュニケーションの
メカニズムを探究。
卒業後、実社会での人との
関わり方や
ビジネス活動に生かします。

人の心は、どのように動くのか。
そのしくみを理解すると、世の中はもっと面白くなる。
ファストフード店での接客が、客の購買意欲にどう影響するのか。人はどんな基準で恋人を選ぶのか。そんな対人コミュニケーションと社会の関係のメカニズムを探るのが「社会心理学」です。学生たちは自らテーマを発見し、1年次から学んできた心理学の知識や調査手法をフルに活かして研究プロジェクトを進めます。その経験は、例えば将来、ビジネスの現場でも活かせると思います。また、集団心理や対人関係を深く考察することは、実社会での人間関係づくりにおいても役立つはず。研究内容や活動を “社会人力”のアップにつなげる。それも、このゼミの目的のひとつです。そのため少数精鋭を基本に、学生一人ひとりと向き合う時間をできるだけ多く設けているのが特徴。研究の指導はもちろん、就職活動やプライベートの相談にもきめ細かく対応します。
学生たちは「実験」「調査」「面接」の3つの手法を柱に研究を進める。自らの予測や仮説を裏付けるために有効な手法を見極めて調査。結果をデータ化して集計、分析し、そこから読み取ったことを論文化していく。主体性を引き出す指導のもとで、意欲的に研究を深められる。

先輩の声

心理学の学びを
日々に応用し、
人との関わりを
大切にできる人に。
心理学部 心理学科 3年
塩谷理歩さん
岐阜県立岐山高等学校出身
~夢実現をめざす学びの計画~
- 高校3年生
- 心理学を学びたいと思い、大学を選択。さまざまな資格取得にチャレンジできるところに魅力を感じて、東海学園大学に決める。
- 大学1~2年
- 社会心理学や認知心理学の学びを通して、普段の人間関係や友人との接し方にも当てはまることを実感。日常に学びを活かすことを考える。
- 大学3年〜
- 社会心理学について学ぶゼミに所属。対人関係や説得効果などについてより理解を深めながら、将来に向けて、研究や勉強を続ける。
心理学は日常に身近な学問
心の病を抱えた知人とどのように関わればよいのかを悩み、心理学で専門的に学びたいと思ったことがこの学部を選んだ理由です。最初は、心理学とは心に病を抱えた人のためにあるものだと思っていたのですが、さまざまな講義で学びを深めるうちに、誰にでも当てはまる一番身近な学問だと実感しました。例えば友人や家族との関係も、自分の関わり方や態度ひとつで相手にとっての印象が良くも悪くもなります。あらためて自分の態度を振り返るとともに、相手の心を考えるようになりました。
さまざまな要因を考慮して心理を考察
「心理学実験」ではストループ効果や鏡映描写など、さまざまな実験や調査を行って回答の統計を取り、検証を行います。これらの実験は事前に先行研究の論文を読んで、ある程度結果を予測して行います。しかし毎回必ずしも予測と結果が一致するとは限りません。その時の心理状態や性差など、多様な要因が絡み合って結果が導き出されます。こうした結果についてさらに考えを深めていく探究心や仮設を立てて物事を考える力、多方面からアプローチする応用力が身につきました。
学び&キャンパスライフ
資格取得を目標に学ぶ意欲を高める
大学に入って認定心理士という資格があることを知り、取得しようと決めた時から学びに対するモチベーションが上がりました。また世の中のお金の流れについても学びたいと考え、ファイナンシャル・プランニング技能検定の取得も目標にしています。大学の学びで多様な知識を修得し、将来は人の役に立ち、頼りにされるような社会人になりたいと思っています。そのために、周囲の人から信頼される人間力を身に付けたいと考えています。
学んだことをアルバイトで実践
社会・集団・家族心理学の講義で、人は第一印象によってその後の印象が変わると学び、接客のアルバイトで実践しています。相手にいい印象を持たれるように心がけ、また相手がきちんと理解できるように話すことで、よりよい関係が築けるようになりました。心理学の学びは日常の生活につながっていると実感しています。

心理学部のポリシー
人材養成の目的
心理学部は、心に関する科学的な知識ならびに本学の建学の精神である「共生(ともいき)」の理念を基礎とし、自己、他者、社会等に関係する諸問題を体系的に理解できる人材を養成する。また、個人の対人的問題や心理的問題など、心に関連する諸問題が発生する要因と機序を的確に分析し、それらの解決策を提起し実行できる人材を養成する。
ディプロマ・ポリシー
(卒業認定・学位授与方針)
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1、「知識・理解」
- 学際的な視点に立った人間理解に必要な幅広い教養を身に付けている。
- 心に関する科学的な理解を基礎とした、自己、他者、社会等に関する体系的な知識を身に付けている。
- 個人の対人的問題や心理的問題など、心に関連する諸問題が発生する要因と機序を的確に分析し、解決策を提起し、実行するための知識と理解力をそなえている。
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2、「汎用的技能」
- 的確に読み、書き、聞き、話すことができ、効果的なプレゼンテーションができる(コミュニケーション・スキル)。
- 人間の心理と行動の関わり、社会と個人の心理等に生じる諸問題を普遍的な基準や数量的指標、統計的手法を用いて理解し、表現することができる(数量的スキル)。
- 情報通信技術を用いて、多様な情報を適切に取捨選択し、分析活用するとともに、情報を発信できる(情報リテラシー)。
- 心理学を中心とした知識や情報を論理的に分析し、表現することができる(論理的思考力)。
- 心に関する分野を中心に問題を発見するとともに、さまざまな情報に基づいて専門的な見地からこれらの問題を解決できる(問題解決力)。
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3、「態度・志向性」
- 自分を律して行動し、何事にも誠実に精一杯の力で取組むことができる(自己管理力・勤倹誠実)。
- 他者から学ぶ姿勢をもち、互いに慈しみ合い、支え合い、共に生かし合い仕事や研究を進めることができる(チームワーク・共生)。
- 悩みある人が心を開いて相談できる人材となり、チーム・組織のなかで、リーダーシップを取ることができる(かかわり・リーダーシップ)。
- 専門的職業人としての倫理観・使命感を身に付けるとともに、国際的な活動や仕事に取組み、社会に貢献する意欲と目的意識を持ち、国際人として責任のある行動をとることができる(倫理観・社会的責任)。
- こころの専門家として、心理的な問題に積極的にアプローチする意欲、使命感、専門的技術を身に付け、「共生(ともいき)」の理念を実践できる。
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4、「統合的な学習経験と創造的思考力」
- 自ら集めた多様なデータ・資料・情報を統合し、客観的に分析することで、対象の本質を明らかにするとともに、さらなる問題点や次になすべき課題を発見することができる。
- 卒業研究等の実施、卒業論文等の作成を通して、自らが設定した新たな課題を解決し、その過程を論理的に表現できる。
カリキュラム・ポリシー
(教育課程編成・実施方針)
心理学部は、現実問題に対する分析能力・解決能力の養成を重視する教育方針から、そのカリキュラムにおいて、心理学の基本的な視点を獲得するための基礎系科目と、実験実習や心理統計法を含む方法論系科目を充実させる。この教育方針は、同時に、社会生活で求められる対人的活動(グループワーク、プレゼンテーション、コミュニケーション)のトレーニングを兼ねることで、総合的な人間力を高めることも目的としている。
さらに、心理学系初の国家資格である公認心理師に対応した学部カリキュラムを編成し、心理学専門職養成の土台となる基礎教育を充実させている。これにより、心理学を中心とした人間理解の基礎の確実な習得をはかるとともに、広く深い心理学的知識を提供し、高い学士力を養成する。
専門科目は「基礎科目」「基幹科目」「展開応用科目」によって構成されている。「基礎科目」は自然科学から社会科学までの幅広い基礎的知識を獲得するために、1年次と2年次に科目が配置されている。「基幹科目」は、心理学に関する知識を網羅して獲得するために、心理学の諸領域に対応した科目が開講されている。これらは配当年次が上がるにつれて、より専門的な知識を獲得するよう配置されている。「展開応用科目」では、より応用的な領域の科目を配置し、現実社会における問題の分析・解決に必要な知識を養成していく。また「基幹科目」「展開応用科目」の双方において、心理学の研究法を体系的に身に付けるために、実験・調査・面接・観察などの方法の習得を目指す科目を開講している。
以上のように心理学部では、4年間を通じた演習による一貫した教育体制の中で、導入と基礎作りの1年次、方法論習得の2年次、専門知識を幅広く深化させる3年次、総まとめの4年次と、段階的に高い学士力を養成すべくカリキュラムを編成している。
それに加えて、資格関連では「認定心理士」「認定心理士(心理調査)」「社会調査士」に対応した科目を開講しており、各々の資格取得を目指すことが可能である。また「公認心理師(学部カリキュラム)」にも対応しており、心理職を目指す進路も準備されている。
アドミッション・ポリシー
(入学者受入れの方針)
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「知識・技能」
- 1. 高等学校までの教育内容を幅広く学んでいる。
- 2. 心理学を専門的に学ぶために必要な基礎学力を身に付けている。
- 3. 初歩的な情報リテラシーを有している。
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「思考力・判断力・表現力」
- 4. 基礎知識を課題に応じて適切に活用する力を有している。
- 5. 物事を論理的・客観的に思考し、判断する力を有している。
- 6. 自身の考えを効果的に伝えるための表現力・コミュニケーション力を有している。
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「主体性・多様性・協働性」
- 7. 人間の心や行動についての科学的理解に主体的な関心を有している。
- 8. 心に関する様々な問題を解決しようとする意欲を有している。
- 9. 人間の多様性を尊重し、誰とでも協調的に行動することができる。
東海学園大学、全学共通の各ポリシーは下記をご覧下さい。