緑のカーテンの効果は?!

「緑のカーテン」は、夏の暑さを和らげるための取組みの1つで、つる性の植物などをカーテンやよしずのように育てて太陽の強い日射を防ぎます。
「地学概論Ⅰ」(担当:杉山範子先生)では、事務職員の方の指導と支援のもと、5月にゴーヤとキュウリの苗をプランターに植えて、名古屋キャンパス1号館南側の「緑のカーテン」づくりに挑戦しました。緑のカーテンは順調に育ち、6月中旬にはゴーヤとキュウリが実るようになり、室内からも瑞々しい緑が茂る様子を観察できました。
7月には「熱中症指数(WBGT)計」という気温と湿度と輻射熱を測ることができる測器を用いて、実際に「緑のカーテン」の効果を測定しました。その結果、緑のカーテンは、日陰を作り輻射熱を減らすだけでなく、人工物による日陰と比較すると植物の蒸散作用でWBGT値をさらに下げていることがわかりました。
学生たちの考察では、夏の暑さ対策のほかにも、視覚から得られる癒し効果、たくさんの実(ゴーヤ・キュウリ)が得られるというベネフィットがある一方、冷房の電気代や維持するための水道代など、総合的に評価する必要もあるという課題がありました。
「カーテンが育っていくのを見るのが楽しかった」「ゴーヤチャンプル作って美味しかった!」という感想もあり、来年もチャレンジしたいと思います。