成田ゼミ2年 「ルールとマナーを考える」学外授業で名古屋地方裁判所と名古屋刑務所を訪問

Day1: 名古屋地方裁判所
経営学部成田ゼミ(2年)では、「ルールとマナーを考える」学修の一環として、名古屋地方裁判所と名古屋刑務所での学外授業を行いました。
5月22日(木)、名古屋市中区三の丸にある名古屋地方裁判所を訪問。普段裁判が行われる法廷の傍聴席で日本の司法制度や裁判に関する説明を伺ったあと、実際に法廷内に入り、裁判長の席や被告人の席などに座り、どのように裁判が行われるのかについて学修を行いました。
その後、この日開廷されている刑事事件の裁判の法廷に移動。昨年児童養護施設で起きた事件の被告と被告人弁護人、検察官のやりとりを緊張しながら間近で傍聴しました。
Day2: 名古屋刑務所
刑務所に関する講義を受講
5月29日(木)は、裁判所で刑が確定した者が収容される施設である名古屋刑務所を訪問。本学三好キャンパスと同じみよし市にあり、府中、大阪と並ぶ日本最大規模の男子刑務所である名古屋刑務所での学修を行いました。
講義では、施設の歴史から始まり、受刑者の1日の説明、重犯者や心身に障害のある者、外国人などで構成され、近年収容者数が激減するなど大きく様変わりしている現状について学習しました。高齢化が進み介護的な要素など刑務官に求められる職務内容が高度化するにつれ日々学習が必要であること、職業としての刑務官の魅力についても伺いました。
その後は所内見学に。医療重点施設である名古屋刑務所の最新鋭の高度な医療設備や、間近で刑務作業を行う受刑者の作業の様子を見学し、食事の見本、浴場、単独室、体育館、などを見学。学生たちは普段見ることのできない”塀の中から見た塀”の高さも実感しました。
施設内の移動は常に緊張感を伴う
受刑者の刑務作業を見学
見学を終えたあとの最後はゼミ生13名が4つのグループに分かれて、日々受刑者と接する刑務官の方々とそれぞれがディスカッションを行いました。
グループに分かれて刑務官の方々とディスカッションするゼミ生
使用中の単独室を見学
学生たちはそれぞれがルールとマナーについての考えを深め、なぜルールが必要なのか、ルールではないのにマナーはなぜ必要なのか、何のためにあるのか、などについて自分の体験や今回の学修内容を踏まえてレポート作成を行いました。
本演習にあたり、実践的研究の貴重な機会を与えてくださった名古屋地方裁判所と名古屋刑務所の皆様方に心より感謝申し上げます。