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スポーツ健康科学部
2026.01.29
【研究情報】サッカー選手の「走る力」は、5分で分かる? ― シンプルな新テストで試合中の動きを予測 ―
東海学園大学 スポーツ健康科学部の尾崎隼朗准教授の研究成果が、日本フットボール学会が編集する国際学術誌Football Science に掲載されました。この研究では、大学男子サッカー選手を対象に、従来から広く用いられている20 mマルチステージシャトルランテスト(MST)に代わる、より簡便なフィールドテストとして新たに考案した5分間タッチラインシャトルランテスト(TSRT 5-min)の妥当性を検証しました。
[原著論文/Regular Article]
Ozaki H., Sado A., Songyun U., & Yasuhara N. Running Performance in a New and Easier Aerobic Field Test is Related to that in a Typical Aerobic Field Test and during Matches in Male Japanese College Soccer Players.
Football Science, 2026, 23: 1-9.
https://www.shobix.co.jp/jssf/index.cfm?page=3
[研究概要]
サッカーは高い有酸素能力を基盤としつつ、試合中に高強度の走行やスプリントを繰り返す間欠的スポーツです。本研究では、大学男子サッカー選手を対象に、従来から広く用いられている20 mマルチステージシャトルランテスト(MST)に代わる、より簡便なフィールドテストとして新たに考案した5分間タッチラインシャトルランテスト(TSRT 5-min)の妥当性を検証しました。
さらに、この新テストの結果が、実際の試合中の高強度走行パフォーマンスとどの程度関連するのかについても検討しました。
[研究のポイント]
(1) TSRT 5-minにおける走行距離(68 mシャトルの本数)は、MSTの成績と有意な正の相関を示しました
(2) TSRT 5-minの成績は、試合中の高強度走行距離(15 km/h以上)やスプリント回数とも有意に関連していました
(3) MSTと比較して、TSRT 5-minはテスト時間が短く、総走行距離も少ないため、選手への身体的負担が小さいことが示されました
これらの結果から、TSRT 5-minは有酸素能力を反映しつつ、試合中の走行パフォーマンスを予測する指標として有用である可能性が示されました。
[用語解説]有酸素能力:長時間運動を継続するためのエネルギー供給能力
MST(20 mマルチステージシャトルランテスト):段階的に速度が上がる往復走テスト
TSRT 5-min:サッカーコートのタッチライン間(68 m)を5分間往復する新しいシャトルランテスト
高強度走行(HSR):おおよそ15 km/h以上の走行速度での移動
[研究者情報]
尾﨑 隼朗(おざき はやお)
東海学園大学 スポーツ健康科学
佐戸 淳(さど あつし)
東海学園大学 男子サッカー部アスレチックトレーナー
禹 盛允 (う そんゆん)
東海学園大学 男子サッカー部コーチ
安原 成泰 (やすはら なりやす)
東海学園大学 男子サッカー部監督
本研究は、本学の男子サッカー部の安原監督、佐戸アスレチックトレーナー、禹コーチと、同部のフィジカルコーチをされている尾崎准教授が共同で実施したものであり、科学的エビデンスに基づいたトレーニング・選手分析の一環として実施されました。
