心理学で「デザイン」を考える。デザイン心理学研究室の取組紹介

みなさんは、「デザイン」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
きれいなポスター、おしゃれな商品、かっこいいロゴ……。
でも実は、「人はなぜそれを魅力的だと感じるのか」を考えることも、デザインの大切な一部です。
心理学部にあるデザイン心理学研究室では、「デザインの課題を心理学の視点から考え、解決する」ことをテーマに活動しています。
見た目の美しさだけでなく、「どうすれば伝わるのか」「なぜ心に残るのか」といった、人の感じ方や行動の仕組みを心理学から考え、よりよいデザインを探究しています。
研究室では、座学だけでなく、作品をつくる・市場を調べる・発表する・評価するといった実践的な学びを大切にしています。自分の考えを形にし、それを人に伝える力を身につけられるのも、この研究室の特徴です。
愛・地球博20祭に出展しました
2025年8月29日から31日までの3日間、デザイン心理学研究室は、愛・地球博20祭「地球を愛する学園祭」に出展しました。
このイベントは、かつて開催された愛知万博のテーマ「自然の叡智(ちえ)」を、万博を知らない若い世代の視点で考え、未来につなげていこうというものです。
研究室では「デザイン×心理学で社会の課題に挑む」をテーマに、学生16名がそれぞれの研究成果を展示しました。
「心理学って、こんなふうに社会とつながるんだ」と感じてもらえる内容を、来場者にわかりやすく伝えることを目指しました。
学生がデザインした「ともいき風呂敷」
今回のイベントにあわせて、研究室では「ともいき風呂敷」という風呂敷を制作しました。
これは、研究室が持つ実用新案のアイデアをもとに、「若い世代にも、日常的に使ってもらえる風呂敷」を目指して企画したものです。
デザインを担当したのは、研究室の学生たち。
イベントのキャラクターである「モリゾー」と「キッコロ」を大胆に配置し、結び方によって見え方が変わる、楽しいデザインに仕上げました。色もイベントのイメージカラーで統一し、全体として親しみやすい印象になるよう工夫しています。
完成した風呂敷は、イベント当日に展示・配布され、多くの来場者の注目を集めました。
来場者との交流から得た、リアルな学び
イベント前日の8月28日にブース設営を行い、29日から31日までは学生と教員が来場者対応を担当しました。
期間中は、毎日1,000人以上の方がブースを訪れ、とくに「ともいき風呂敷」は、開園前から行列ができるほどの人気でした。
風呂敷の配布とあわせて、「どんな使い方ができそうか」を来場者に聞いてみると、防災時の活用や、人と人をつなぐアイデアなど、さまざまな意見が集まりました。
優れたアイデアを出してくれた方には風呂敷をプレゼントし、会場では自然と会話が生まれました。
学生たちはこの経験を通して、自分たちの研究を社会に向けて伝える力や、相手の反応を見ながら説明する力を身につけました。また、幅広い世代の意見を直接聞くことで、「もっとこうしたらよいのでは?」と研究を見直すきっかけにもなりました。
心理学部で学ぶということ
今回の出展は、学生にとって実践的な学びの場となっただけでなく、心理学の知識が社会とどのようにつながるのかを実感できる機会でもありました。
心理学部では、人の心や行動を学ぶだけでなく、それを社会の中でどう生かすかを考える学びができます。
「心理学に興味がある」「人の感じ方や考え方を知りたい」「デザインやものづくりにも関心がある」
そんな高校生のみなさんに、ぜひ知ってほしい学びの世界です。
