イタリア栄養学研修を実施しました ―ミラノ・ベネチア・ローマで学ぶ食文化と栄養学―

ヴェネチア:ピアッツェッタ・サン・マルコにて
2026年3月、健康栄養学部の栄養学研修としてイタリアを訪問しました。本研修では、Milan、Venice、Romeの3都市を巡り、大学訪問や福祉施設見学、食品マーケットの視察などを通して、イタリアにおける栄養学教育や食文化について学びました。
ミラノでは、ミラノ大学(Università degli Studi di Milano)の食品・環境・栄養科学部(Department of Food, Environmental and Nutritional Sciences)を訪問しました。講義では、イタリアにおける栄養学研究や教育の取り組みについて説明を受けるとともに、「One Health(ワンヘルス)」という概念について学びました。One Healthとは、人の健康だけでなく、動物や環境の健康を一体として捉える考え方であり、持続可能な社会の実現に向けて国際的に注目されています。講義では、栄養学が食環境や食品生産などと密接に関わりながら、人と環境の健康を支える重要な分野であることが紹介され、健康をより広い視点から考える必要性について理解を深めることができました。
さらに、ミラノでは、高齢者や障がい者などを対象とした医療福祉施設サクラ・ファミリア(Istituto Sacra Famiglia)を訪問し、医療・福祉と連携した栄養管理の取り組みについて学びました。実際に施設で提供されている食事を体験する機会もあり、栄養管理の実践について理解を深めることができました。
ローマでは、ローマ・バイオメディコ大学(Università Campus Bio-Medico di Roma)を訪問し、医療教育に用いられるシミュレーションセンターを見学しました。センターでは医療現場を再現した設備を活用した教育が行われており、学生が実践的に学ぶ環境が整えられていることが紹介されました。さらに、栄養相談をテーマとしたシミュレーション形式の講義にも参加し、患者への栄養指導を想定したコミュニケーションや指導方法について学ぶことができました。大学訪問では現地の学生との交流の機会もあり、互いの大学生活や栄養学の学びについて意見交換を行いました。異なる教育環境や文化の中で栄養学を学ぶ学生と交流することで、国際的な視点から栄養学を考える貴重な経験となりました。
また、ローマでは、ASローマやラツィオの本拠地として知られるスタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico di Roma)を見学する機会もあり、イタリアにおけるスポーツ文化の一端にも触れることができました。
このほか、ミラノでは食品マーケットの見学、ベネチアやローマでは歴史的な街並みや文化的施設の視察も行い、イタリアの食文化や生活習慣について理解を深めました。イタリアの伝統的な食事であるMediterranean Dietは健康的な食事パターンとして世界的に評価されており、食文化と健康の関係についても実際に体験しながら学ぶことができました。
今回の研修を通して、海外における栄養学教育や研究、栄養管理の実践について理解を深めるとともに、食文化の違いを踏まえた国際的な視点で栄養学を学ぶ重要性を実感する貴重な機会となりました。
Grazie mille! Arrivederci!
ミラノ大学にてセミナーを受けました
医療福祉施設であるIstituto Sacra Famiglia(サクラ・ファミリア)を訪問し、現地の取り組みについて学びました
ローマの大学で現地学生からインピーダンス法を学ぶ貴重な機会
Stadio Olimpico di Romaにて
イタリア名物のイカスミパスタをいただきました
