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健康栄養学部
2016.07.06

第5回日本栄養改善学会 東海支部会 学術総会で健康栄養学部4年生が研究成果を発表しました

学術総会会場前で
学術総会会場前で

 6月25日(土)金城学院大学で開催されました第5回日本栄養改善学会東海支部会学術総会で、健康栄養学部の4年生2グループが、日頃の研究成果を発表しました。
 大川原祐花、臼井暢昭ら(寺嶋ゼミ)は、「全卵を用いたコレステロール負荷による血清脂質への影響と大学生の血清脂質検査値」について発表しました。2015年の日本人の食事摂取基準では、コレステロールの摂取基準値が廃止されましたが、鶏卵摂取とコレステロール値の関係はどうなっているのかを自分たちで確かめました。その結果、1日2個または5個の鶏卵を2週間摂取すると、血中コレステロール値は多少の変動はあるものの全体として不変または低下傾向を示すことが分かりました。今まで、鶏卵は1日1個までが常識で、それ以上摂取するとコレステロールが上がるといわれてきたことが、実は根拠のないものであったことが実証されました。
 奥田亜里紗、木場朱音ら(兼平ゼミ)は、「腎臓病患者の食事療法への貢献 – 低カリウム野菜の土壌栽培 -」について発表しました。慢性腎臓病患者の栄養治療にはカリウム摂取制限が必要で、低カリウム野菜も市販されているが価格も高く、入手にも制約があります。このため、土壌中のカリウムを減らして低カリウム野菜を作る実験を行いましたが、収穫量や成長に問題のあることが分かりました。土壌中の成分の配合割合や、他の要因等を考慮しながら開発を進めていく予定です。
 以上2演題には、「たいへん興味深い研究」、「今後の研究結果が楽しみ」などの評価が寄せられました。さらなる研究や考察を加えて、卒業論文作成や発表会に臨みたいと思います。
 

発表後の大川原祐花、臼井暢昭(寺嶋ゼミ)

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