第11回経営者講演会を11月22日（水）に3年生を対象に開催いたしました。
碧南市で造園業を経営されている株式会社鳥居造園 代表取締役社長の鳥居隆一郎氏をお招きし，造園業の新たなビジネス，企業家としての考え等について学びました。
造園業の経営は，公共工事として自治体からの受注が4割程度を占め，工事の受注量が減少する中，「困ったときの鳥居造園」をキャッチフレーズに信頼を獲得する取り組みを活発化されています。一方，民間工事や一般消費者への販売活動にも力を入れており，近年では楽天市場へ「自分で作るお庭」をコンセプトとした植栽セットの販売を開始しされました。これらのお話を聞いて，大学の授業で学んだ製品ライフサイクルの衰退と機会の探索の重要を改めて確認することが出来ました。また，植栽セットの販売にもみられるように，民間や一般消費者へ「モノ」を売ることから，「コト」を売るビジネスへと転換されていることにも大変感銘を受けました。
加えて，企業家としての鳥居氏は，優秀な職人の排出による業界の活性化，および工事協力体制の充実化を目指し，夢を持ってチャレンジする人材の確保や育成に尽力されています。就職活動を控えた学生にとっては，経営者からみて一緒に働きたいと思う人材像を示していただけたものと考えます。
今回の講演をきっかけに，少しでも学生に刺激があり，今後の取り組みに変化が現れることを期待します。