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クウェート国旗の心理学

2019年06月17日心理学部

私の「国旗の心理学」シリーズも第4回となりました。正直ネタ切れ感は否めませんが(汗)、全国に10名はいると信じている愛読者の期待に応えるべく、頑張って書きます!

今回は下(左側)の国旗。湾岸の産油国クウェートです。サッカーのアジア予選などで目にする機会もありますね。この旗、よく見てください。白いところを奥の壁に見立てると、室内のような奥行き感が感じられませんか。赤が床、緑が天井、黒が側壁ですね。いうまでもなく、立体描画技法の一つである線遠近法の規則に従っているためです。

よく似た構図・配色ですが、右側はアフリカのスーダン共和国の旗です。こちらは、奥行きは感じられませんね。緑の三角形は線遠近法を見せますが、赤-白の境界線、白-黒の境界線を切ってしまっているため、赤-白-黒の三色部分と一体化しません(上に乗っているように見えます)。

今回いろいろと調べてみましたが、スーダンのような構図の国旗は多くありました(たとえば、バハマ国、赤道ギニア共和国、モザンビーク共和国)。右側が3列でなく2列や4列以上のものまで含めると、さらに増えます。「左に三角・右に横縞」というのは、国旗の最定番のようです。きっと何か理由があるのでしょう。

その中で、三角形を台形に変えて(結果的に)奥行きを表現した国旗はクウェートだけでした。なかなか深みのある、にくい国旗ですね!

高橋晋也(知覚心理学・色彩心理学)