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健康栄養学部
2020.03.03

オーストラリア栄養学海外研修報告【オーストラリアでの5日目編】

オーガニック専門店での業務について説明を熱心に聞く学生達
オーガニック専門店での業務について説明を熱心に聞く学生達


5日目は、ブリスベン市が運営管理するコミニュニティーセンター(高齢者のレクリエーション施設)内にある高齢者向けデリバリー施設「Mitchelton Meals」を訪問しました。こちらでは、専任スタッフ4名とボランティアスタッフで1日に120食の昼食が提供されていました。専任の調理師が朝4時30分より翌日の調理を開始し専用のトレーに盛り付け後、冷凍保存し翌日に再加熱して利用者宅に配達するシステムです。高齢のボランティアスタッフが専任スタッフの指示のもと、各自の適性に応じた仕事に従事されていました。基本献立は、ポテト、スープ、主菜、デザートの組み合わせを6週間サイクルで月曜日から金曜日まで提供し、利用者の病態、嗜好、嚥下機能への個人対応も行っていました。学生達は見学を通して、運営方法、献立内容、調理システム、料理に対する考え方など日本とオーストラリアの違いを理解しました。また、オーストラリアでは、高齢者のボランティアが高齢者を支えるという活動の考え方が広く一般に浸透していることに、私達一同は感銘を受けました。

その後、ブリスベン市内にあるオーガニック専門店を訪問しました。オーストラリアは、オーガニックの食材やサプリメントなどに関心が高い方々も多く、店舗内はたくさんのお客様が来店されていました。この店舗には、管理栄養士が勤務し無料の15分間カウンセリングや有料の栄養指導のサービスを実施するなど、日本のオーガニック店では見られない管理栄養士の活躍の場を見ることが出来ました。この店舗の管理栄養士は、栄養指導の他、顧客の状態に合わせたオーガニック商品の紹介やサプリメントの配合などを行っていました。栄養の専門知識だけでなく、顧客の健康状態に即したアドバイスなどを行う様子に、学生達はオーストラリアの管理栄養士と日本の管理栄養士の業務内容の違いを理解しました。研修後は、美しい街並みのブリスベンの散策や市内のスーパーマーケットで市販されている食材の種類や清算方法など日本との違いを体験しました。

今回のオーストラリア栄養学海外研修で学んだ様々な体験や気づきをお土産に帰国の途につきました。
 

オーガニック専門店の入り口、研修中もたくさんのお客様が来店されていました

様々なサプリメントが販売され、管理栄養士が顧客の要望や状態に合わせてアドバイスを行っていました

「Mitchelton Meals」が業務を行っているコミニュニティーセンター前で

「Mitchelton Meals」の責任者の方から説明を受けている様子

美しいブリスベンの街

一般のスーパーマーケットで販売されているサプリメント