第5回(5月13日）、第6回（5月20日）は株式会社 天狗堂の代表取締役　水野宏幸氏にご講義いただきました。

株式会社 天狗堂は、創業53年の釣り具販売の会社であり、水野氏は2代目の経営者です。現在、8店舗の釣り具小売店舗とインターネット通販を運営しており、イベントや釣り教室等で釣りの楽しみを広げながら、環境保護にも取り組んでいます。

近年、釣りレジャー人口は減少しており、釣り用品市場も右肩下がりとなっていましたが、コロナ禍で三密を避けるレジャーとして釣りが見直され、またインターネットの活用が追い風になり売り上げが上昇しているという釣り具販売の状況をお話しいただきました。

また、2代目としての事業承継（経営理念や事業などを引き継ぐこと）について、ご自身が先代から引き継いだ過程での困難やこれから3代目に引き継ぐにあたっての思いや課題についてもお話をいただきました。
さらに学生には「生きるとは？生きる喜びとは？」という疑問が投げかけられました。天狗堂の経営理念は「売る喜び、買う喜び、生きる喜び」です。お客さんは「良い買い物をしたいのではなく、良い釣りをしたいのだ。」ということを念頭に、ただ釣り具を売るのではなく、どうすればお客さんが喜んでくれるかを考え行動することで「売る喜び、買う喜び、生きる喜び」につながっていくというものです。水野氏は「仕事の上での生きるとは、仕事を楽しむことである。自分のために生きるより人のために生きることのほうが何倍も自己肯定感が高い。」というお話をされました。学生にとって、自分のこれからの働き方や人生について深く考える機会となりました。
（文責：経営学部　池田）