東海学園大学
健康栄養プラザ

令和元年度 本コース講座 第四回

“腰痛、関節痛について”

 10月5日(土)、令和元年度 健康栄養プラザ 本コースが開催されました。 第4回は、“腰痛、関節痛について”と題し26名の受講者にお越し頂き、講義と調理実習を行いました。講師を務めるのは、名古屋市立大学整形外科 助教の鈴木伸幸先生と、スウェーデン料理教室 Potatisの鈴木真由美先生です。

 はじめに、鈴木伸幸先生より、“腰痛 -圧迫骨折と骨粗鬆症を中心に北欧食卓から学ぶこと-”の講義がありました。
腰痛は国民病ともされ、腰痛を有するうち約85%は原因が特定しきれない腰痛であること、残りの約15%は原因が特定できる腰痛に分けられます。原因が特定できる腰痛のうち圧迫骨折があり、その骨折により連鎖的に違う箇所で骨折がおきてしまうことや、その後の人生に大きな影響が出てしまう可能性があること、また、骨密度が低くなくても骨が折れてしまう新型骨粗鬆症について学ぶことができました。骨折をしないためにも予防が大切であることを改めて教えていただき、骨密度を上げることや、骨質の悪化を防ぐための知識も学びました。今回御紹介いただいたスウェーデンでは、朝ごはんからカルシウムを摂ることはもちろんのこと、骨質改善に必要な栄養素も摂取されており日頃から心がけることの大切さを改めて感じることができました。

 講義終了後、“楽しく、美味しいスウェーデン料理”をテーマに、鈴木真由美先生の調理実習が始まりました。今回の献立は①『Kottbullar med Pressgurka』スウェーデンミートボールとキュウリの酢漬け ②『Enkel Barsas』簡単ベリーソースとヨーグルトゼリー でした。
スウェーデンミートボールは、ミートボールを焼いた時に出てきた肉汁を使用したブラウンソースをかけて頂きました。ボリューム満点なことと、茹でたジャガイモを添えていただきましたが、ブラウンソースと合い、大変食が進みました。キュウリの酢漬けでは、カルシウム豊富なパセリをみじん切りし、キュウリの酢漬けと和えているため、さっぱりしており、カルシウムも手軽に摂取することが出来ます。簡単ベリーソースでは、ラズベリーとリンゴンベリーを使用いたしました。鮮やかな赤色のソースをヨーグルトゼリーにかけて頂きましたが、酸味があるため、お肉料理の後にさらっと頂くことが出来ました。皆様も御存知の通りヨーグルトにもカルシウムが豊富に含まれているため、このデザートでもたくさん摂取することが出来ます。 今回参加された方も、慣れた手つきであっという間に料理が完成し、スウェーデン料理を堪能されました。御家庭でも簡単に出来るレシピですので、ぜひ作っていただきたいです。