東海学園大学
健康栄養プラザ

令和元年度 本コース講座 第六回

“乳酸菌で腸内環境を守ろう”

 12月14日(土)、令和元年度 健康栄養プラザ 本コースが開催されました。
第6回は、“乳酸菌で腸内環境を守ろう”と題し25名の受講者にお越し頂き、講義と調理実習を行いました。講師を務めるのは、本学准教授の粂晃智先生と、フードコーディネーターで管理栄養士の馬場翔子先生です。

 はじめに、粂晃智先生より、“乳酸菌で腸内環境を守ろう~腸内細菌の力を引き出す処方箋~”の講義がありました。
主にヨーグルトの歴史や健康効果に関して丁寧に説明していただきました。講義の途中『ヨーグルト100gに含まれている乳酸菌数は、何個くらいなのか?』というクイズがあり、世界の人口より多い110億個という答えに皆さん驚かれていました。今日市場には様々なヨーグルトが売られていますが、自分にあったヨーグルトをみつけることが大切であると教えていただきました。
また、腸内菌叢と健康の興味深い事例として、肥満の人は「肥満フローラ」が優勢だが、食物繊維を積極的に摂れば、食物繊維が好物の「やせフローラ」が増えて、短鎖脂肪酸を産生し、体(腸)の中から肥満を改善する新しいアプローチが紹介されました。身近な食べ物で自前の腸内細菌の力を引き出し、実践してみる価値はありそうです。

 講義終了後、“乳酸菌を使った健康食”をテーマに、馬場翔子先生の調理実習が始まりました。今回の献立は①『バターチキンカレー』 ②『さつまいもヨーグルトサラダ』③『濃厚レアチーズカップ』の3品でした。すべてにヨーグルトが入っており、そのうち、さつまいもヨーグルトサラダと濃厚レアチーズカップには、水切りヨーグルトを使用しました。
水切りヨーグルトを作るのに、通常はプレーンヨーグルトを半日以上かけて水切りしなければならないところ、ひとつまみの塩をかけることで1時間程度置くだけで簡単に作れてしまうことを教えていただきました。
普段はデザートとしていただくことの多いヨーグルトですが、料理にも活用することでより頻繁に摂取することができます。
どの料理も手が込んでみえますが、家庭でも簡単に作ることができると大好評でした。

今回で今年度、本コースの講座はすべて終了しました。 今年度もたくさんの方々に参加していただきありがとうございました。

来年度も“食”を通じて皆様の健康に寄与できるよう、様々な講座を開催していきたいと思いますので、是非ご参加いただきますようよろしくお願いします。