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2024.02.28

【ともいき教養教育】与論島でのボランティア活動を行いました!


 ともいき教養教育科目「ボランティア活動」(担当:牧野暁世)の授業で、鹿児島県与論島で4泊5日の実習を行い、2年生15名が参加しました。与論島での実習は今回が初めての開催でした。本授業は海洋ごみ問題を主たる題材とし、理論と実践を通じてボランティア活動を総合的に学び、持続可能な社会と自身の関係性を考え、「ともいき」の理解を深めることを目的としています。
 事前学習では、藤枝 繁特任教授(鹿児島大学)から海洋ごみ問題の現状とボランティア活動の重要性についてご講話をいただきました。与論島では、市民団体「海謝美(うんじゃみ)」と連携した海洋ごみの清掃ボランティアをはじめ、自治体との協働による植栽ボランティア、地元高校生との交流ボランティアなど多様な活動を実施しました。最終日の夜には活動報告会を開催し、一人一人の学びを参加者全員が共有しました。会終了後も学生たちは与論島での経験などを語り合い、一晩中熱気が冷めることはありませんでした。
 本学の学生は、ボランティア活動への関心が高い一方、あと一歩踏み出せずにいることが少なくありません。本授業での離島における実習は、多様なボランティア活動を体験できるだけでなく、見聞を広げたいというニーズにもマッチしていると考えられます。なお、本授業実施に当たり、鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンターが仲立ちとなり、このような広域的連携が実現しました。現地では与論町役場、ヨロン島観光協会、与論町教育委員会、鹿児島県立与論高等学校、海謝美、星砂荘、与論町シーマンズクラブをはじめ、様々な方のご協力をいただきました。
 本授業では今後も学生の社会貢献や自己成長への意欲を後押し、未来を担う学生の「ともいき」の醸成につなげていきます。

(牧野暁世 ともいき教養教育機構/心理学部、鹿児島大学客員准教授)

■学生VOICE 心理学部 山田友芽さん

 事前学習ではボランティアは奉仕する心と見返りを求めない謙虚さを学ぶことを教えていただきました。海洋ごみは与論島だけでなく世界中の海岸から漂流し、与論島の海岸に漂着しています。海謝美の方々は、マイクロプラスチックなどの海洋ごみを拾う活動をしており、自治体とも協力している姿が印象的でした。ボランティア活動に参加して、自然に助け合うといった人間の基本に立ち返ることができると感じました。

■学生VOICE 心理学部 室岡花音さん

 海洋ごみについて学んだ上で、海謝美さんの活動に共感を持ち、活動に参加しました。最初は綺麗な海を目の当たりにしてごみなんかないと思っていました。しかし、砂浜に降りると貝殻やサンゴ礁と見分けがつかないくらいのマイクロプラスチックやペットボトル、巨大な発泡スチロールや浮き玉もあり、海から流れてきたごみの多さに驚きました。海ごみは綺麗な海に害を与えていると思い知らされました。今後は、海を守るために、ごみの分別をしっかり行い、ごみが風に飛ばされないように捨てるよう心がけたいです。